三重テレビ『ハピ3!』2017年11月11日放送

四季折々の自然を、1ヘクタールほどの広さの敷地で満喫できます!
これからの季節は紅葉も楽しめますよ!

今回はいなべ市にある『自然学習園 ふるさとの森』に来ています!
『藤原岳自然科学館』館長の伊藤朝生さんに、『ふるさとの森』についてお聞きしました!

「この文化センターの裏手一帯が『自然学習園 ふるさとの森』となっています」

 

約1ヘクタールの敷地には、三重県北部地域に生息する樹木147種1257本が4つのエリアに分かれて植栽されています。

 

一番手前が藤原岳の石灰岩地帯を再現した『ロックガーデン』。
藤原岳はたくさんの花が咲き『花の百名山』としても有名なため、高石灰岩植物をメインに、さまざまな草木が植栽されています。

 

秋の今、見頃なのは菊。
黄色の『ヤクシソウ』、そして紫色の『ノコンギク』は日本の野菊の中では代表的な花だそうです。

 

その奥の『シデ・モミジ林』は藤原岳の700m前後から上部にかけて生息する夏緑広葉樹林(落葉広葉樹林)を再現。
秋には紅葉を楽しむことができます。
オオモミジなどもたくさんあり、隠れた紅葉スポットとなっているんですよ!

 

さらに奥が三重県北西部の気候に最も適している照葉樹林を中心とした『シイ・カシ林』。
人の生活範囲が拡がるにつれて減少しています。

 

そして一番奥が『コナラ林』。
コナラを中心とした雑木林で、人と共生してきた里山の森を再現しています。
枝は薪や隅として、落ち葉は堆肥として利用されてきました。
紅葉が落ちると鳥たちがやってくるので、バードウォッチングも楽しむことができますよ!

 

生態系維持のため
① 観察路以外の立ち入り
② 山野草や樹木の採取
③ 火気の使用
は禁止されています。

 

隣接する『藤原文化センター』内の『藤原岳自然科学館』では、入場無料で自然について学ぶことができます。
いなべ市の秋の自然を、『自然学習園 ふるさとの森』で満喫してみてはいかがでしょうか!